どうも流浪のライターライダーダイエッターかねだです。バイク通勤始めました。朝20分早く出るようにしました。交通量の少ない幹線道路をバイクで走るのは気持ちがいいです。
※飛ばしてないと言い張りますがなにか
さて今回はちょっと怒ってしまった話。だいぶ前の話なので時効としてもいいでしょう。
タイヤを売った後で・・
上の写真は空気圧が低いまま走ってしまい縁石にこすってしまったときに大きな亀裂が入り、その後走行中に「バーン」と逝ってしまったタイヤです。
なんでこの写真を上げたかというと以前タイヤを売ったお客様が数ヵ月後お店にいらっしゃいました。相当な勢いで「よくもあんなタイヤ売ってくれたな。しかもいい加減な作業しやがって」・・・ここまで激しくはなく言葉尻はもっと丁寧だったと思いますがお怒りになっていたのはわかりました。
話を聞くと走行中に急にハンドルが重くなり「これはまずい」と思い緊急停車。幸いガソリンスタンドの前だったのでそのままスタンドに入ってみてもらったとの事。
そこで言われた言葉が
「あーこれは組み方が悪いんですね・・・しかもこんな粗悪なタイヤ」
ここです、今回のポイント。
まず空気が抜けた原因はサイドウォールといってタイヤの側面の亀裂。どんなに組み方を失敗してもサイドウォールに影響が出る組み方はしません。しかもどう見てもなにかに当って避けた傷。
その2。ホイールバランスを取っているときに(高速でタイヤを回転させます)組み方がまずいとバランスが取れません。たとえ小学生が見ても「このタイヤ変な風に回っているよ」と気がつくレベルです。
その3。こんな粗悪なタイヤ・・・ちなみにメーカーはクムホです。販売数世界10位(年によって違いますが)の会社のタイヤです。レースも参戦している会社です。「こんな粗悪なタイヤ」とは言えません。
タイヤを見せてもらったのですが明らかに縁石にこすったような跡がありそこが原因でサイドウォールに亀裂が入り、走行中に裂けてしまったものでした。しかしお客様は縁石にこすったこともないし、「わしゃゴールドカードじゃ、そんな運転しやせんわい」と取り付く島もございません・・
「わしの言ってることが嘘かどうか調べてみろ」というのでタイヤをお預かりしてJATMA:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会にてタイヤの異常を調べてもらうことにしました。
結果・・・
・タイヤの製造過程においては特に問題はない
・タイヤの傷は外部からの接触等による要因で亀裂・破損したと思われる
という結果になりました。
一度刷り込まれると
JATMAの結果診断表をお客様にお見せして説明したのですが理解はしたけど納得できない、という感じでした。事実関係の確認などのため成り行き上クムホの販売代理店にも経緯を説明してあったのですが、この「理解<納得」の現状を伝えると
「今回はわたくし共のタイヤを購入していただいて、お客様に不快な思いをさせてしまったようなので新しいものと交換させてください」
と申し出てくれました・・おおっ神対応とはこのことか!
一度は諦めていたお客様も新品になる、とのことで納得いただけました。
メデタシメデタシ・・・・ではないっ!
そもそも最初に適当な事を言ってしまった某ガソリンスタンドの一言からややこしくなってしまったんです。私はそこに出向いてそんなことを言った人に問い詰めたい。膝をくっつける距離で小一時間問い詰めたい。
「なんでそんなことをいったのか」と。
まぁ終わった話なんですが当たり前ですが一般の人はタイヤなど車の構造の知識は私たちよりも少なと思います。そんなとき日常的に車に関わっている人間から断定的に「~~ですね」と言われてしまうとそのイメージが刷り込まれてしまい、特にクレームまがいに発展する場合は「なんか言ってやらんと」となってしまうようです。